不妊治療をする時に、子宮内膜症があると何が問題なのか?
子宮内膜症は、子宮の中以外で内膜が増えます。
妊娠に関係するのは
・卵巣の中
・卵管
・子宮の外側と直腸の間のくぼみ などが多いです。
これらの場所で内膜が増えると何が困るのかと言うと
辛い月経痛もそうなのですが、
骨盤内での慢性的な炎症があること。
骨盤内での慢性的な炎症は、免疫細胞や炎症物質であるサイトカインなどが増えます。
するとその影響で卵胞発育不全や、卵子の質の低下、受精率や妊娠率の低下に繋がります。
また癒着により
妊娠する時に活躍する卵巣や卵管が動けなくなり
正常であれば、
卵巣から排卵した卵子は卵管采という手のような形をした所でキャッチされます。
(このキャッチができない状態をキャッチアップ障害と呼びます。)
内膜症の状態によっては癒着(臓器などがくっつくこと)によって
・卵子の排出が出来ない
・卵子が卵管を通れなくなる
・卵巣と卵管がくっついてしまう。
ことなどが起こります。
また卵巣の中で内膜症が起きることをチョコレート嚢胞と呼びます。
チョコレート嚢胞は卵子により近い所でおこるので、
卵子の質の低下や卵胞発育の障害の原因のひとつとなります。
私達の体は、食べたもので作られています。
炎症しやすい体かどうかは、食事が影響することが多く、食事を変えることで生理痛や頭痛がなくなる方も多くいらっしゃいます。
クリニックでの治療だけに頼らず、体の土台をしっかりさせる。
そんな栄養サポートをさせていただいています。