妊娠中の血糖値と胎児への影響。

2025年07月30日 11:33

これから妊娠するなら知っておいてほしい

妊娠中のママの血糖値と胎児の身体。


出産年齢が上がっている近年。

それは喜ばしいことでもありながら、身体にとってはリスクの1つになります。

とくに35歳以上の高齢出産と呼ばれる時期。

妊娠期や出産年齢が上がるのは、染色体異常の発現頻度が増えるだけでなく、

母体の心臓や血管系、腎臓、代謝系などに負担がかかるようになってきます。


このブログではとくに、代謝系に焦点を当てて書きます。



妊娠10週から12週くらいから

胎児のインスリンが分泌されるようになります。


インスリンとは血管の中にある糖が増えてくると

その糖を細胞に取り込んでエネルギーを作れるようにします。



糖が細胞の中に入っていくので、血管の中の糖も減ります。

このホルモンを赤ちゃんは10週くらいから出していくのです。



これには理由があって、

母体が摂った栄養は胎盤を通して胎児に送ることが出来ます。



仮にママの食習慣が悪くて糖がたくさん胎児に送られてしまったとき


母体が出しているインスリンは

胎盤を通過することが出来ないので

胎児が自らインスリンを出して下げます。




これがポイント!

胎児がたくさんインスリンを出すということは

胎児の代謝系システムに影響が出るということ。




例えば、妊娠初期に高血糖が繰り返し起こってしまうと

神経管閉鎖障害などの先天性異常のリスクが高まると言われています。






いくら葉酸をしっかり摂っていたとしても

母体の血糖値が安定していないと

先天性異常のリスクとなってしまうのてす。





また、母体が低血糖を起こすことで胎児に影響するものがあります。



それが、胎児への酸素不足。


低血糖とは血管の中の糖が使われたり、

インスリンによって細胞の中に溜め込まれて 血管の中の糖が少なくなった状態です。




血管の中の糖が少なくなってしまうと

赤血球が壊れやすくなり働けなくなります。




この理由として、赤血球は糖をエサ(栄養)として働いているからです。




血管内に糖がないので、赤血球はエネルギー不足になり働くことができず

エネルギーを作るための材料である酸素を届けることができなくなります。



これが胎児に対して起こってしまうと

胎児の成長や発育に悪影響を及ぼすことがあります。





血糖値の安定が妊娠前から必要な理由はここにあるのです。










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