移植に向けて、身体を整えていくために
「胚移植の前に鍼灸を受けるといいと聞いたのですが、いつ受けるのがおすすめですか?」
体外受精で胚移植を控えている方から、このようなご相談をいただくことがあります。
当院では、体外受精・胚移植を予定されている方に向けた鍼灸も行っています。
移植のタイミングに合わせた鍼灸については、これまでにもさまざまな研究が行われており、着床や妊娠率などとの関連が報告されています。
ただし、着床前に1度だけ鍼灸を受ければ
必ず妊娠できる、というものではありません。
当院では、「移植前の1回だけ」ではなく、できれば移植に向けて少し前から身体を整えていくことを大切にしています。
ここからは、実際に胚移植を控えている方からいただくご質問をもとに、当院で大切にしている考え方や、施術のタイミングについてお伝えしていきます。
「移植前の鍼灸は1回だけでもいい?」
「いつ受けるのがおすすめ?」
「移植が近くても間に合う?」
など、気になることを順番にご紹介します。
①鍼灸施術は移植前の1回だけでもいい?
もちろん、移植直前の鍼灸を受けていただくこともできます。
「移植がもうすぐなのですが、今からでもできますか?」
という方もいらっしゃいます。
その場合でも、その時点でできることを一緒に考えていきます。
ただ、私自身は、可能であれば移植の少し前から継続して身体を整えていくことをおすすめしています。
妊娠に向けた身体づくりは、移植当日だけで完成するものではありません。
血流、自律神経、睡眠、食事、消化・吸収、日々の生活習慣など、身体全体の状態を見ながら整えていくことが大切だと考えています。
理想は「移植の3か月前」から
理想を言えば、移植に向けて3か月ほどかけて身体を整えていくことをおすすめしています。
もちろん、すべての方が3か月必要というわけではありません。
移植までの期間や治療スケジュールは人それぞれです。
そのため、
・移植まで3か月ほどある方
・移植まで1か月ほどの方
・もうすぐ移植を迎える方
それぞれの状況に合わせて、無理のないペースで施術を組み立てていきます。
「もう移植が近いから遅いかな……」
と思っている方も、まずはご相談ください。
②移植前の鍼灸は、いつ受ける?
移植前の鍼灸については、当院では移植前日または前々日をひとつの目安としておすすめしています。
ただし、治療内容や移植スケジュール、その日の体調によっても変わります。
そのため、移植日が決まったら、その日程から逆算して
「いつから始めるか」
「どのくらいの頻度で受けるか」
「移植前はいつ施術するか」
を一緒に考えていきます。
初めての鍼灸は、移植直前より少し前がおすすめです。
また、もうひとつ私が大切にしていることがあります。
それは、鍼灸が初めての方の場合、できれば移植直前に初めて施術を受けることは避けていただきたいということです。
鍼灸を受けたあとに、
「身体が軽くなった」
と感じる方もいれば、
「少しだるい」
「眠くなった」
「疲れが出た」
と感じる方もいらっしゃいます。
そのため、可能であれば移植前に2〜3回ほど施術を受けていただき、鍼灸による身体の反応を確認しておくことをおすすめしています。
そのうえで、移植前の施術では、その日の体調や身体の状態を確認しながら施術を行います。
③「移植前だけ」でも大丈夫ですか?
もちろん、
「仕事や通院の都合で何度も通うのは難しい」
「移植がもうすぐで、時間がない」
という方もいらっしゃると思います。
その場合は、移植前の1回という選択肢もあります。
大切なのは、今の自分の状況の中で、できることを無理なく行うこと。
3か月前から通えなかったから意味がない、ということではありません。
移植までの期間や体調を伺いながら、今できることをご提案します。
◎胚移植を控えている方へ
胚移植は、治療を続けてきた方にとって、とても大切な日だと思います。
だからこそ、
「何をしたらいいんだろう」
「鍼灸はいつ受けたらいい?」
「今からでも間に合う?」
と迷うこともあると思います。
当院では、単に移植前に鍼をするだけではなく、移植までの期間も含めて、その方の身体の状態を見ながら整えていくことを大切にしています。
鍼灸だけでなく、睡眠や食事、血糖バランス、腸内環境など、日々の生活についても一緒に考えていきます。
移植日が決まっている方は、その日程を教えていただければ、
「いつから始めるとよさそうか」
「どのくらいの頻度がよさそうか」
「移植前はいつ受けるのがよさそうか」
を一緒に考えさせていただきます。
「移植前に鍼灸を受けてみたいけれど、どうしたらいいかわからない」
という方も、どうぞお気軽にご相談お待ちしています。
はりきゅう院 ひだまりでは、
妊活・不妊治療中の身体を、鍼灸と栄養の両面からサポートしています。